見えない世界を、可視化する技術。
「電磁波レーダ」の時代から、世界標準の「iRadar」へ。
株式会社計測技術サービスが、コンクリート非破壊検査の常識を覆すプロジェクトを始動。
建築と土木を横断し、社会基盤を総合的に診断する新たな技術体系——
最新型探査機『ADSPIRE 02』誕生。
内部の鉄筋探査・埋設物調査において、従来機と何が決定的に違うのか。
現場の調査を、どう変革するのか。
そのベールに包まれた全貌は、カウントダウン終了と同時に解禁いたしました。
ぜひご覧ください。
「見えない世界を、可視化する技術」を提供する株式会社計測技術サービス(本社:東京都文京区、代表取締役:清 良平)は、従来の電磁波レーダ法を革新し、コンクリート非破壊検査の新たな世界基準となる技術体系「iRadar法」を体現する最新型探査機『ADSPIRE 02』を発表いたしました。2026年8月ごろの発売を予定しております。
本製品は、日本無線株式会社(JRC)との長年にわたる盤石なパートナーシップをさらに深化させ、当社の自社ブランド製品として新たなステージへと進化した次世代フラッグシップモデルです。
1. 一次波形データの解放と、特許技術による探査精度の飛躍的向上
自社ブランド化に伴う最大の技術的メリットとして、レーダーが受信した「一次波形データ(未加工のレーダ信号)」への直接アクセスが可能となりました。これにより、東京大学と共同開発し特許を取得した高度なデジタル信号処理技術(特許第7583397号)をフルに適用することが可能になり、探査精度が飛躍的に向上しています。
2. 国交省「新技術主要4つの新技術カタログ」対応とNETIS登録の信頼性
従来機で掲載されていた「橋梁」「トンネル」に加え、新たに「上下水道DX技術カタログ」および「河川点検技術カタログ」への掲載も決定しました。ハンディ型としてインフラ点検の主要4分野に幅広く対応。またコンクリート内部の変状(浮き、豆板、空洞など)を検出する技術としてNETIS登録(KK-250021-A)も取得。1台で多様な現場の課題を解決し、機器導入コストの削減を強力に支援します。
3. 深度表示レンジ 最大900㎜への拡張(従来比 約32%向上)
ハードウェアの刷新と高度なノイズ低減アルゴリズムにより、深度表示レンジを最大900㎜(比誘電率による)まで拡張しました。従来機では反射波の減衰によって判読が難しかった躯体厚の厚い構造物や深部埋設管、上層鉄筋の「奥」に潜む空洞などの識別性が高まり、現場での見落としリスクを極限まで低減します。
4. 現場の診断を後押しする次世代の拡張機能(開発中)
構造物維持管理のさらなる高度化に向け、煩雑な設定を自動化する「浮き検出モード」、含水率補正アルゴリズムを用いた「高精度なかぶり厚さ測定」、および非破壊での「塩分濃度推定機能」といった先進機能を現在研究・開発中です。発売後もソフトウェアアップデートによる継続的な機能拡張に対応し、進化し続けるプラットフォームを提供します。(※これら3機能は開発中であり、リリース時の現行バージョンには搭載されません。実装時期は確定次第ご案内いたします)
PRODUCT DETAIL
製品仕様、導入のメリット、現場ごとの活用シーンなど、
ADSPIRE 02 の詳細情報を商品ページにてご紹介しています。
断片的に公開される情報が、やがて一つの革新へとつながる。
本ページでは、毎週新たな情報を順次公開してきた情報をまとめてお届けします。
00 — KGS BRAND
従来の電磁波レーダ法を革新し、コンクリート非破壊検査の新たな世界基準となる技術体系「iRadar法」を体現する最新型探査機『ADSPIRE 02』。
日本無線株式会社(JRC)との長年にわたる盤石なパートナーシップをさらに深化させ、株式会社計測技術サービス(KGS)の自社ブランド製品として新たなステージへと進化しました。ハードウェアの製造は引き続きJRCが徹底した品質管理のもとで行い、過酷な現場に耐えうる堅牢性と高い信頼性を継承しています。
KGSブランドとなった最大の技術的メリットは、レーダーが受信した「未加工のレーダ信号」に直接アクセスし、コントロールできるようになったことです。更に装置内部の温度データと合わせることで、振幅値の補正、標準化が可能になりました。これまで主に時間、時には周波数で語られていましたが、これからは振幅も主要なパラメータとして使用することが可能になります。これにより、東京大学と共同開発し特許を取得した高度なデジタル信号処理技術をフルに適用することが可能になり、探査精度が飛躍的に向上しました。
またKGSブランドとなったことで、当社独自の機能や機構が変更可能になり、装置の応用の幅が広がります。具体的には装置の外部制御が可能となり、特注のシステム構築やロボットやドローンへの搭載が可能になり、スタンドアローン(一体型)タイプへの変更も可能になります。
01 — PENETRATION DEPTH
躯体が厚いコンクリート構造物や、深層に埋設された配管の探査において、従来機では反射波の減衰やノイズによって判読が困難なケースがありました。
ADSPIRE02は、東京大学と共同開発した最先端のデジタル信号処理技術をさらに強化。深層ノイズを効果的に抑制し、これまで到達が難しかった深部の反射波をよりクリアに可視化することに成功しました。
これにより、表示レンジを最大900mmまで拡大し、鉄筋の奥に隠れた深部埋設物や空洞の識別性が大幅に向上しました。複雑な多層配筋の現場においても、探査技術者の見落としリスクを極限まで低減し、より確信を持った現場判断と高精度な診断を強力に支援します。
02 — NEW AUTHORIZATION
国土交通省が推進する「NETIS(新技術提供システム)」「点検支援技術性能カタログ(橋梁・トンネル)」および「上下水道DX技術カタログ」において、ADSPIREシリーズはこれまでの3種のデータベースに掲載され、多くの建築物・土木構造物の維持管理現場で高い評価を得てきました。
そしてこの度、ADSPIRE02のリリースに合わせ、新たにもう1つの主要分野への追加掲載が決定いたしました。
これにより、1台のハンディ型レーダ探査機で国土交通省が推進する主要な4つの技術カタログを網羅し、用途ごとに複数機器を導入するコストを削減し、幅広い現場で効率的な非破壊検査を実現する圧倒的な汎用性を提供します。
詳細な掲載時期につきましては、改めてご案内いたします。
03 — Water Supply and Sewerage DX Technology Catalog
近年、下水道インフラの老朽化を背景に、国土交通省は重点調査の実施とともに、調査の高度化・効率化に向けた新技術の活用(DX)を推進しています。
特に、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を契機に、国交省は地方公共団体へ下水道管路の「全国特別重点調査」を要請しました。目視では確認できない道路下の空洞化や管路の腐食など、これまで顕在化していなかったリスクの早期発見と、緊急度の高いエリアへの集中的な対策が急務となっています。
この喫緊の課題に対し、次世代型探査機「ADSPIRE02」が、ハンディタイプのiRadar法(電磁波レーダ法)として唯一、「上下水道DX技術カタログ」に掲載されることが決定いたしました。
本カタログは、自治体が調査・点検手法を選定する際の判断材料として活用されるもので、提案時の信頼性向上や、導入検討を進める上での後押しとなる資料です。
これにより、ADSPIRE02は単なる "提案できる技術" から、国や自治体から "採用を検討される技術" へと確固たる位置づけが広がります。
複雑な現場であっても、迅速かつ非破壊で路面下の空洞を探査・可視化できるADSPIRE02は、突発的な道路陥没事故を未然に防ぐ「予防保全」の強力なツールとなります。
今後、上下水道をはじめとするインフラ点検分野における新たな選択肢として、本技術のさらなる活用拡大が期待されます。
04 — RIVER INSPECTION CATALOG
このたびADSPIREは、国土交通省「河川点検技術カタログ」への掲載が決定いたしました。河川点検技術カタログは、河川やダムなどの維持管理業務において、新技術の活用を促進することを目的として整備された技術情報集です。
近年、河川施設やダム施設の老朽化に加え、自然災害リスクの増加や点検業務の担い手不足が課題となる中、効率的かつ高度な点検を実現する新技術の活用が求められています。
主要4分野をカバーするハンディ型レーダーへ
今回の掲載により、ADSPIREは以下の主要分野をカバーします。
・NETIS(新技術情報提供システム)
・点検支援技術性能カタログ(橋梁)
・点検支援技術性能カタログ(トンネル)
・上下水道DX技術カタログ
これらに続き、河川分野においても活用が期待される技術として掲載されることとなりました。
これにより、1台で橋梁・トンネル・上下水道・河川と、幅広い分野の維持管理を支援することが可能となり、複数機器を導入するコストの削減と業務効率化に貢献します。今後も、インフラーキテクチュアの維持管理に貢献できる技術開発を進めてまいります。
※コンクリート内部の変状を検出する技術としてNETIS登録(KK-250021-A)も取得済みです。
河川点検技術カタログ掲載内容はこちら →
05 — DELAMINATION DETECT MODE
コンクリート内部の「浮き」や剥離の解析は、従来、感度やレンジ、表示色などの細かな手動調整が求められ、技術者の経験によって判読結果にばらつきが生じやすいという課題がありました。そのため、技術者の経験値によって波形の見え方(設定)が異なり、判読結果にばらつきが生じやすい「属人化」が大きな課題となっていました。
ADSPIRE02では、現場の声を反映した「浮き検出モード」を新たに搭載しました。コンクリート表層の浮き(空隙)特有の反射波を捉える最適化アルゴリズムにより、煩雑な設定変更を省略できます。取得したデータを、直感的に解析しやすい鮮明な状態(カラー波形)で表示します。
1. 業務効率の大幅な向上
煩雑な設定を省略することで、現場での判断スピードが向上。さらに、データ持ち帰り後の解析から報告書作成にかかる時間を大幅に短縮します。
2. 調査品質の標準化
技術者間の設定差異による判読のばらつきを低減し、誰が操作しても均質なデータを取得できる基盤を作ります。
3. 有資格者の高度な判断をサポート
「誰でも簡単に結果が出せる」のではなく、「iRadar Engineer」をはじめとする有資格者が、より正確かつ確信を持って健全性を評価するための強力な判断材料(エビデンス)を提供します。
経験の浅い技術者のボトムアップから熟練者の業務負担軽減まで、現場の「見えない」課題を最新のテクノロジーで解決へ導きます。
※掲載内容は開発中の仕様であり、変更となる場合があります。
06 — OVERLAP THICKNESS MEASUREMENT ALGORITHM
電磁波レーダー法によるかぶり厚さ測定では、コンクリートの含水状態によって比誘電率が変化し、測定値に誤差が生じやすいという課題がありました。同じ構造物であっても、表面の乾湿状態が異なれば測定結果にばらつきが生じ、検査精度の確保が難しいケースがあります。
ADSPIRE02では、東京大学と共同開発した最先端のデジタル信号処理技術をベースに、「含水率補正アルゴリズム」を新たに搭載予定です。コンクリートの状態に応じて比誘電率を自動的に最適化することで、含水状態の影響を抑えた高精度なかぶり厚さ測定を実現します。検証段階のデータでは、約97%の測定点が「誤差±3mm以内」に収まるという高い測定精度を確認しています。
1. 含水状態に左右されない測定精度
コンクリート表面の含水状態を考慮して比誘電率を最適化することで、環境条件による誤差を低減。安定した高精度測定を実現します。
2. 測定の再現性と信頼性の向上
条件のばらつきを補正することで、いつ・誰が測定しても再現性の高い結果を取得。測定データそのものの信頼性を高めます。
3. 有資格者の高度な判断をサポート
建築基準法 JASS5 T-608に基づくかぶり厚さ検査では、現在、電磁誘導法による探査機が一般的に使用されています。本技術の実装により、適用条件を満たした場合には、iRadar法(電磁波レーダー法)によるかぶり厚さ検査への適用可能性も広がります。「iRadar Engineer」をはじめとする有資格技術者が、より正確かつ確信を持って評価を行うための強力なエビデンスを提供します。
検証段階で確認された高い測定精度を土台に、現場の「測れない」「ばらつく」という課題を最新のテクノロジーで解決へ導きます。
※掲載内容は開発中の仕様であり、変更となる場合があります。
07 — SALINITY ESTIMATION
コンクリート構造物の代表的な劣化要因の一つが「塩害」です。塩分が鉄筋まで到達すると腐食が進行しますが、塩害は内部で進行するため外観からの把握は容易ではなく、従来はコア採取による破壊検査が一般的でした。
ADSPIRE02では、外部研究機関との共同研究により、レーダーの一次波形データから塩分濃度を推定する技術の研究開発を進めています。塩化物イオン(Cl⁻)が電磁波の伝搬特性に与える影響に着目し、現場で測定しながらリアルタイムに推定結果を確認できる機能の搭載を目指しています。
1. コア採取だけに頼らない、広範囲調査へ
広範囲をスクリーニングし、塩分濃度が高いと推定される箇所を抽出。コア採取箇所の絞り込みや調査効率の向上が期待されます。
2. 多様な現場での活用
長寿命化修繕計画に向けた塩分分布マッピング、沿岸部橋梁・港湾施設の鉄筋腐食リスク調査、寒冷地での凍結防止剤由来の塩分浸透調査などを想定しています。
3. 予防保全の判断を支援
塩害リスクを早期に把握することで、補修優先順位の検討や詳細調査箇所の選定、維持管理コストの最適化など、より合理的な維持管理判断を支援します。
レーダー探査を単なる「埋設物探査機器」から、コンクリート内部の状態を「見える化」し予防保全を支援するプラットフォームへ。構造物の長寿命化に貢献してまいります。
※本機能は研究開発段階です。実装時期および仕様は未定です。
08 — EXHIBITION
このたびKGSグループは、東京ビッグサイトで開催される「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2026」へ出展いたします。今回の見どころは、2026年8月頃のリリースを予定している最新型電磁波レーダー探査装置「ADSPIRE02」の実機初展示です。
会場でご紹介する最新開発状況
・一次波形データを活用した深部探査性能の向上
・浮き検出モード(※)
・高精度なかぶり厚さ測定(含水率補正アルゴリズム)(※)
・塩分濃度推定機能(※)
(※上記3機能は現在開発中であり、会場では最新の研究進捗をご報告いたします)
さらに会場では、カタログやWebサイトではお伝えしきれない開発背景や活用イメージ、実機ならではの操作性もご確認いただけます。当日はADSPIRE02に加え、わずか約4kgの壁面・天井走行コードレスロボット「Q-Ro(開発中)」をはじめ、地中レーダー探査システム、熱中症対策ツールAIカメラ『カオカラ』、報告書作成支援プラットフォームなど、維持管理業務の効率化・省人化・安全性向上を支援する各種技術も展示予定です。
「実際に触れてみたい」「開発担当者から直接話を聞きたい」「自社業務への適用可能性を相談したい」という方は、ぜひKGSグループブースへお立ち寄りください。
PRODUCT DETAIL
製品仕様、導入のメリット、現場ごとの活用シーンなど、
ADSPIRE 02 の詳細情報を商品ページにてご紹介しています。
コンクリート内部の鉄筋・配管・空洞探査における精度向上と、現場での迅速なデータ解析を実現。取得データの高精細な3D可視化や自動報告書作成機能などにより、調査から報告までの業務プロセスを大幅に効率化します。
施工前の確実な内部探査により、あと施工アンカー打設やコア抜き(穿孔)作業時の鉄筋・埋設管の切断事故を未然に防止。現場の安全管理を徹底し、手戻りによる工期遅延や補修コストの発生リスクを最小限に抑えます。
老朽化した橋梁やトンネルなど、コンクリート構造物の内部欠陥・劣化状況を非破壊で高精度に診断。インフラの長寿命化に向けた点検業務や、精緻な構造計算・補修計画の策定を強力にサポートします。
橋梁、トンネル、上下水道施設など、地域を支える公共インフラの予防保全・維持管理に貢献。目視では確認できない内部の空洞や鉄筋の腐食状況を可視化し、安全で持続可能な公共施設マネジメントを実現します。
コンクリート内部に埋設された電線管(CD管)や水道管・ガス管などの深部配管位置を正確に把握。複雑な配管ルートの特定をスムーズに行い、躯体を傷つけない安全かつ効率的な設備改修・配管工事を実現します。
既存図面がない建物のリノベーションや耐震補強工事における事前調査に最適です。既存の鉄筋や埋設物との干渉を事前にチェックし、構造耐力を低下させない安全で確実な改修プランの立案に寄与します。
壁面やスラブ(床面)への配管・配線用スリーブ開口時における、活線ケーブルや重要配管の切断事故を徹底防止。目視できない障害物を確実に回避することで、重大な設備損傷や通信障害リスクを排除します。
道路舗装内部の空洞化による陥没事故の未然防止や、鉄道トンネルの覆工コンクリート・橋梁床版の高度な劣化診断に。日々の交通網の安全を支える、より深く高解像度な調査・解析データを提供します。
| 製品名 | ADSPIRE 02 |
|---|---|
| 発売時期 | 2026年8月(予定) |
| 価格 | 未定 |
| 機能拡張 | ソフトウェアアップデートにより、導入後も継続的な機能追加に対応し、常に最新の探査性能をご提供します。 |